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ローリングストーンズのコンサート 会場開演直前編

さあ、会場に入りました。冷蔵庫と電気ポットは駐車場に止めた八のトラックでお留守番です。あたし達の席は一列に並んでましてね、八が列の端で、その隣が八の娘さん、神さん、あたし、熊の順に並んでいます。

おっと、誰か知らない観客の人が八に近付いてきましたよ。

客「(八に向かって)あのお、すいませんが、この席は1列の250番ですよね」

八「そうだよ。それがどうしたの?」

客「私も、この席なんですけど」

八「何言ってんだよ。ほら、おいらの券みてみな。1列の250番で書いてあるだろう」

客「はぁ、確かに。でも、私の券にも1列の250番て書いてあるんですよ」

八「(客の券を見ながら)あっ、ほんとだね。しかし、それにしても、汚い字だね。鉛筆の手書きだよ」

客「というわけで、ここに座ってもよろしいでしょうか」

八「そんなこといったてよ、無理だよ。ここはおいらの席だもん」

客「私の券には、1列の250番の上って書いてあるんです。だから、あなたの上に座ります」

八「そうなの。ほんとにここに座りたいの」

客「はい」

八「悪いけどさ、もう一度、念のために券を見せてくれる」

客「どうぞ(といって、八に券を渡します)」

受け取った八は、券をすかしてみたり、こすったりして確かめています。

八「おや、よく見てごらんよ。あんたの券は1列の25番の上って書いてある」

客「あっ、本当だ、さっきまで、250番だったのに、おかしいな」

八「まあ、そんなこともあるさ。25番に行ったらいいよ」

と、その観客は離れていきました。

隠「どうなるかと思いましたね」

八「おう、鉛筆書きだからな250番て書いてある0のところをつばでぬらした指でこすってたら消えたのさ」

隠「ほう、指でこすって、0を消して、250番を25番にしたわけですか」

八「そういうこと、それにしても、あの人はだまされたんだぜ、そんな椅子に重なって座る券なんてあるはずないよな」

隠「あれ、八はあたし達に三人座る券を売りつけたじゃないですか」

八「ああ、そうだったかな。昔のことは忘れたよ」

八はとぼけてますが、やっぱり、あの三人重なって座る券は八があたし達をだまして売りつけたもんじゃないんですかね。まぁ、そういいながらも、ローリングストーンズのコンサートは始まるわけです。
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by garumaru | 2006-04-04 19:31 | 人口問題
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隠居の研究所
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登場人物
隠居

八五郎=隠居の隣人、植木職人

熊吉=隣人、大工

電気ポット=主人公
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