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隠居は何でも知っている?

八「おい、隠居、いるかい?」

隠「おっ、八か?」

八「いたか。あのさ、落語に出てくる隠居ってのは、何でも知ってるんだよね」

隠「まぁ、たいていはそうだな」

八「でも、どうして、この長屋に住んでいる隠居は、なんにも知らないんだろうね」

隠「なに、どういうことですか。あたしがなんにも知らないって言いたいのかい?」

八「あっ、割りと察しがいいね。ずいぶん遠回りな言い方したつもりだったけど」

隠「そうは思えませんがね。ずいぶん、はっきりと言ってたような気がしますけど。ところで、何をたくらんでるんです。この前は、おんなじようなことを言って、娘さんの宿題をやらされましたけど」

八「おっと、お見通しだね。ちょうどいいや。あのさ、図形の問題なんだけどね。娘が言うには、ホジョセンが必要だってんだ」

隠「ほう、ホジョセンね」

八「そう、ホジョセン。なんのことか知ってるかい?」

隠「ホジョセンでしょ、知ってますよ。ホジョセンのことじゃないですか」

八「そう、そのホジョセンだよ。この問題なんだけどさ(といって、娘の宿題を見せる)。この問題の図形のどこかにホジョセンを書くとすぐに解ける問題らしいんだよ」

隠「アア、そうですね。すぐに解けますよ」

八「どこに書けばいいんだい」

隠「簡単な問題ですからね、あたしが教えるまでもないでしょう。八が自分で書けばいいじゃないですか」

八「なにいってんだ。わかんねいからここに来てるんじゃないか。いいかい、世間一般の隠居ってのは、物知りってことになっている。ところがだ、おいらの娘の住んでる長屋の隠居はなんにも知らないってことになったら、娘が学校で恥をかくことになるんだ。なぁ、同級生や先生に『おまえんとこの隠居は頭悪いんだ』なんて、いわれて娘が困るんだ。だから、この問題をといてな、この長屋の隠居は頭がいいってことをさ、娘に自慢したいんだよ」

隠「そんなこといって、自分が娘の宿題わからないからあたしにやらせようとしてるね。だめだめ、そんな調子のいいこと言ったってあたしは教えませんよ」

八「けち、ああ、この隠居は、頭が悪いからな。こんな問題も解けないんだ」

神「八、娘さんの問題を見せてごらん」

八「ああ、お神さん。これです(といって渡す)」

神「(問題をみながらすいすいと補助線を引いて)ほらね、ここに補助線を引いて、問題をとくのさ。娘さんに教えてやりな」

隠「(まじまじと神さんをみながら)お前に、こんな才能があったとはな」

神「あたしゃね、算数は子供の頃からできたんだよ」

というわけで神さんが意外と算数に強かったという噺でした。
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by garumaru | 2006-04-24 19:29 | エコロジー
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隠居の研究所
by garumaru
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登場人物
隠居

八五郎=隠居の隣人、植木職人

熊吉=隣人、大工

電気ポット=主人公
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