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勝っても、負けても

えー、まぁ、そういうわけでですな、競争社会といわれています。競争社会ですから、競争しなければいけませんな。まぁ、普通は勝つのが目的で競争しますな。負けるために競争する人はあまりいない。そういうことになっています。

この前、八の野郎と将棋をしたときのことです。
八「おうおう、隠居がドジ踏むから、おいらが将棋に勝っちまったじゃねえかよ。くやしいね」
隠「八、おまえさん、なんで将棋勝ったのに悔しがるんだよ」

こういう八みたいなやつを、勝ち惜しみといいます。まぁ、普通の場合は、勝ち惜しみする人はあんまりいません。たいていの人は負けて悔しがります。そんで、負け惜しみを言うもんですな。


人間は競争しますが、人間以外の動物も競争します。

たとえば、野良猫なんか、よく雌猫ねらって、雄猫がけんかします。春先なんてもんは、猫の鳴き声がうるさくて、寝れませんな。フンギャー、フンニャーだのいって、大騒ぎです。

野良猫の世界にも、器量のいい猫、器量の悪い猫といろいろいます。雌猫に器量のいいのがいますと、雄猫は、大変ですな。デートに誘ったり、プレゼントあげたりして、まぁ、なんとか、気を引こうとします。

さて、ここは横町二番地、長屋のすぐ隣です。この横町で一番人気は、三毛猫のミャーちゃんです。まぁ、その人気ときたら、横町じゅうの野良猫のあこがれの的ですな。雄猫二匹が集まったら、ミャーの噂話です。八んとこの黒猫とあたしんとこの白猫がミャーのことでもめています。

黒「おめえ、ミャーってのは、かわいいニャー。あのしっぽの上げ下げまでよ、色っぽいよ」

白「ああ、おいら、今度ね、デート申し込もうと思うんだ」

黒「おめえ、抜け駆けはいけねぇょ。この横町じゅうの猫がミャーをねらってんだ。おれだって、ミャーとデートがしたいよ」

白「なんだよ、抜け駆けするきかい。おいらだって、デートくらいしたいよ。なんなら、これからミャーのとこへ行って、どっちとデートするか聞いてみようぜ」

なんて、いって、ミャーちゃんの都合も聞かず、二匹だけで予定を決めてしまいました。そんで、二匹でミャーちゃんのとこへ行きます。

黒「おぉ、そこに行くのはミューちゃんじゃないかニャー。ちょうどいいとこであった。今度おいらと、デートしようぜ、高級残飯のでる店知ってんだ。一緒に食べようぜ」

白「いやいや、そんな黒い猫より、おいらみたいに白い猫の方がいい。ミャーちゃん、俺とデートしよう」

黒「おまえこそ何だ。隠居んとこの猫のくせにして生意気だぞ」

白「なんだと、この野郎。飼い主がだめ人間だからって、そこの猫がだめってこたぁないんだぞ」

黒「やるかー」

てなもんで、二匹は、上へ下への大げんかを始めます。どっちが勝つかなぁなんて、感じで見つめるミャーちゃんであります。まぁ、そのうち、八んとこの黒猫が勝ちます。黒が、ミャーちゃんに近づきます。勝ち誇っていますから、誇らしげですな。男っぷりも、あがった感じです。

ところが、近づくとミャーちゃんは勝った猫をするりと抜けて、負けた白猫に近づきまして、いちゃいちゃします。

黒はおもしろくない、ミャーちゃんに向かって言います。
黒「なんで、そっちの方がいいのさ。俺のほうがけんかに勝ったし、男っぷりがいいぜ」

ミャー「だって、白ちゃんのほうが、暖かいのよ。あたしは寒がりだからね」

なんて、湯たんぽと間違えてるんですがね。そんなわけで、勝負で勝って、デートで負けたというお話でした。まぁ、人間と同じ競争社会といいましてもな、猫の場合は、負けるが勝ちということであります。
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by garumaru | 2006-02-15 18:40 | エコロジー
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隠居の研究所
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登場人物
隠居

八五郎=隠居の隣人、植木職人

熊吉=隣人、大工

電気ポット=主人公
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