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氷河が溶ける

えー、学者によるとですな、氷河が溶けて水になってるらしいんでな。こらぁ、大変だってんですよ。

八「おい、隠居、たいへんだぞ、おいらの娘によると氷河の水が溶け出してるらしい。大変なことだぜ」

隠「お前の娘さんは、お前に似ないで優秀だねぇ。世界中の氷河が溶けると、海の表面が60メートルも上昇するってんですよ」

八「えっ、そりゃ大変だ。ここいらまで、海になっちまうぜ、どうしよ。俺は泳げないんだ」

隠「慌てることはない。すぐに氷河が全部溶けるというわけじゃないんですよ」

八「そんなこといってもな、大変なこった、悠長なことを言ってる場合じゃないぞ。裏山に逃げないと。なるったけ、高いとこ行かなくっちゃ」

隠「そんなに急ぐことはないでしょう」

八「いや、急がないとだめだ。隠居と隠居の神さんは速く逃げてくれ。おいらは、二人の金を持って逃げるから、金のある場所を教えろ」

隠「あのね、八。あたし達のお金が欲しいの見え見えだよ。もっと上手な手を考えなよ」

八「ちっ、ばれたか」

隠「60メートルくらいどってことないんですよ。日本で一番高いのは富士山で、これが3700メートル以上あるんだから、住むとこはあるんです。東京をやめて、長野を首都にすればいいんですよ」

八「しかし、心配だぜ」

隠「実はね、海が上昇するのと同じくらい怖いことが起こるんです」

八「なんだい、もっと、怖いことがあるのかい」

隠「そう、(陰気な顔をして)実はね、氷河の中には、昔、昔に閉じこめられた化け物や怪獣が凍ったままいるんですよ。だから、氷が溶けると、いろんな化け物や怪獣が出てくる」

八「本当かい。じゃあ、カネゴンやゴジラとかも出てくんのかい?」

隠「いやいや、いまのは嘘。本当はね、いままで、氷河ととけるとね。それまで、氷河が乗っていたところは、急に重しがなくなるでしょ。そうするとね、反動みたいなんでね、地面がパンと跳ね上がるんですよ。そうしたらね、地震とかね、いろんな天変地異が起こるんです」

八「本当かい。おいらは、地震が一番苦手なんだ。お化けより怖い」

といって、八は逃げて帰りました。

恐ろしや、恐ろしや。地球の滅亡じゃ。どうせ、滅亡するんだから、八に金をやっときゃよかったかな。いいや、いいや、まだまだ、あたしは生きるんだよ。この長屋を水に浮かぶ家に改築しなきゃね。
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by garumaru | 2006-02-21 21:13 | エコロジー
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隠居の研究所
by garumaru
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隠居

八五郎=隠居の隣人、植木職人

熊吉=隣人、大工

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